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2008年 08月 22日
編集者の仕事について
しばらく絵を描いていたので、いろいろと考えが巡ってきました。
最近、他の仕事関係の人たちと話している時に、
「最近の編集者は受け身な人が多いみたいだね」という話題が出ました。

編集者とは、本を作る人です。
作家とは、文章を書き、物語を作る人です。
画家とは、絵を描く人です。

だけど、絵本作家という名前には、どこか「本をつくる」という意味合いが含まれています。そこを勘違いして、

「編集者が絵本作家に、文章と絵を書いて構成した本を作る仕事を『発注』する」
という感覚を持っている人が、最近増えてきているような気がします。
つまり作家は文章や絵を書くのと、企画編集をするのと、二人分の仕事を知らず知らずのうちにやっている、という例があると思うのです。

多くの編集者は、「自分が本を作る」という意識を持っていて、どんな本を作るかということを、作家や画家と綿密に話し合い、本の内容にもしっかり責任を持っている訳ですが、ここであえて指摘したいのは、まるで編集プロダクションに企画制作を依頼するかのような姿勢で、一人の作家に絵本を依頼する、という仕事の仕方が増えつつあるのではないか、ということです。

絵本作家という語彙は日本特有で、英語だと絵を描く人なら日本で言う絵本作家の仕事をしていても「イラストレーター」と呼ばれます。
日本語でも、私個人的な概念では、絵本作家というと武井武雄の手作り絵本シリーズのように私家版の絵本をアートとして作る人を思い浮かべます。その場合、企画、プロデュース、販売などをかなり小さな規模で、画商さんや版画工房などと協力して画家本人の裁量の多いところでやると思います。

「編集者が絵本作家に絵本を依頼する」という言葉に、私は違和感を感じます。
「絵本作家•絵本を作る人(たち)」というのは、「編集者と、作家と画家が1つの企画の為にチームを組んだ状態」のことなんじゃないかなあと思うのです。



専業絵本作家がいない、という前提になると、さらに上のようなことは重要です。
私の知っている限り、優れた編集者は、絵本のことを全く知らない作家や画家の絵本を作ることができます。作家プロフィールに「絵本はこれが初めて」と書くのもいかがなものかと思います。まるで「絵本作家」としてデビューしたみたいですから。
絵本の編集者は、一度本当に「絵本作家」という人たちは存在しない
と思ってみた方が、良いのではないでしょうか。

by ehon_no_shigoto | 2008-08-22 09:25 | 絵本づくりについて


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