2010年 09月 21日
はじめまして、kouと申します。 現在は台湾のとあるデジタルコンテンツ会社で働いてます。現在 弊社は台湾の オリジナル絵本をデジタル化事業(今は主にiPhoneとiPad)をしているが、社長 はその台湾の オリジナル絵本をデジタル化を、日本語化して日本での発売を長期目標をして る。 上の文章を見てデジタル絵本というジャンルはまだ確実に確定されてません? ということは、売上も予測できないでしょうか? よろしくお願いします。 2009年 11月 04日
先日、広告関係の知人にマーケットについての話をききました。 会話のなかで少し触れただけなので、詳しい話ではありませんが、少しでもアイデアの足しになればと思い投稿します。 私の問いは、大雑把に言うと「創作出版物の質を上げる為に何ができるか」ということだったのですが、それに対しての私が受け取った答えは *マーケットを創出すること。そのためには、ターゲットを具体的に想定すること。クリエーターが「ターゲットと企画をセットで」立ち上げる、という方法もある。(田中の感想/これは画廊で個展をする時に、作家が自分の顧客を相手に作品を作るのに似ている?/企画ごとに出版社のセールス方法的に対応できることが前提?) *作家と読者が環境に甘んじる傾向が強いのではないか。何でも出版社のせいにするのではなく、一人一人が動こうとする意志を持たないと。(曰く「絵本作家も読者もだらしがないヨ!」至って真面目に言われました。反省。) 上の「ターゲットと企画のセット」という手法について、何かご存知の方はいませんか? 「お客付きで製品を持ち込む」みたいな話はたまに見かけるんですけど、どういう仕組みなのかいまひとつ想像が及びません。具体例をご存知の方がいましたらお知恵を貸してください。 * 広告というのは「道をつくる」ような仕事なのだそうで、もっと上を目指したい(権威に近づきたいという意味ではなくて、もっと質の高いコンテンツを作り出せるしくみを作りたい/作家の才能あるなしという言い訳で切り捨てられない、多様な可能性を追求できるような)という希望を持つ自分にとっては興味深いお話だったのです。何かをするというとき、どうやって制約を取っ払って、結果を出すか。常にクライアントやユーザーからの厳しい意見を受けて仕事をしているという立場がまぶしく見えました。外の要求に応えるためだけでなくて、楽しく良い仕事をするためにも、自分にもっと厳しく出来る筈だなあ、と思います。 2009年 05月 04日
先日イタリアとフランスに行って参りました。 パリで子どもの本屋さんを2件視察。 その2件ともが同様のおもしろい絵本の置き方をしていました。 古レコードやさんのLPの置き方と同じ。 というと、わからない人もいるのでしょうか(笑) 神田の古本屋さんの外置きのワゴンのような感じといえばわかるかな。(これも難しい?) 箱のような容れ物に、表紙を手前にして立ててあるのです。 ぱた、ぱた、ぱた、と表紙を見ながら絵本を選べるようになっていました。 途中にはちゃんと「作家名アルファべ順」の見出しも挟まってました。 私がうろうろしていると、何度も店員さんが声をかけてくれて、さすがに途方に暮れていた私には有り難かったです。(店員さんも書名をコンピュータで検索して、置き場所をさがす、という大きめの専門店、 ウェブ検索で最初に出て来たパリで有名な児童書専門店シャントリーヴルでした) 大きい専門店でビックリしたことその2。 絶対本屋にはないだろうと思っていたので、わざわざ本店に買いに出かけていた、MAEGHT EDITIONSのリトグラフ製のちいさな蛇腹絵本のシリーズが、同じ絵本売り場に置いてあったこと。(しかも、デリケートなつくりの本なのですが、見本がぼろぼろになりそうだった! ううむ、贅沢)なんだ〜、ここで買えたのか…ちょっと敷居の高い美術店でがんばったのに…と、思いました…。 2008年 12月 28日
童心社が発行している、「母の広場」535号の中で、書店員さんが書かれた記事があり、共感するところでしたので少しご紹介します。 「2008年を振り返って」 というテーマのコラムで、書店員の市川久美子さんは、 今年は音の出る本、赤ちゃん絵本の新刊が多かったこと、環境の本や哲学の本が出たこと、児童文庫の挿絵にアニメ画家の起用が目立ったことなどを取り上げられています。 そのあとの部分、今年に限らず…のこと 引用ここから ** 九九年「ハリーポッターと賢者の石」が出版されて以上な売れゆきを見せてから、児童書業界に参入する版元がふえました。未来を担う子どもの本は、それまでじっくりとつくられている印象がありましたが、「売りたい」が前面に出た商法が目についたのも、この頃からです。編集者や営業担当者から「今一番売れている本はどれですか?」の質問がふえました。 書店は文化の発信地であり、子どもたちに(あるいは大人に)感動を味わってほしいと願っています。ベストセラーより、ロングセラーになるような本を作っていただければ、読者も版元も、取次店も書店も長い目でみて、「心」にも「経営」にもいいはずです。 (中略) 業界全体が文化から商業ベースになっているのでしょうか。今一度、子どもの未来を考えた出版を祈ります。 ** 引用ここまで と書いておられます。 このブログでもずっと田中が言いたかったことを、短い言葉で分かりやすく書いておられて、正直にいって「それにつきる!」とあらためて思った部分でした。 最近は老舗の出版社でも、世代交代の影響や、新規参入の出版社との競争もあり、「売ること」に力を入れはじめているようです。そのこと自体は私も歓迎なのですが、「売らんかな」の気持ちから、編集の方に圧力がかかってしまうという状況は避けなければならないと思います。 同じ号で絵本作家のかこさとしさんも、 ** 子どもの本の本来の目的異議を放棄して「安直多売」のみの追求では、「低廉混毒、偽装食品」の二の舞となるのではなかろうか。 ** と書かれており、同じ号に2つ同様の意見が掲載されているのを見ても、近年の出版状況への危機感が高まっていることを感じました。 2008年 12月 27日
先日、北海道を中心によみきかせなどを仕事にしている方から、直接ご連絡を頂き、プロの方がほんとにいらっしゃるんだなあ、と再認識していましたが、東京でも「こちらがメインになりつつあります」という方にお会いしました。 イベントなどでは、絵本のよみきかせは人気があり、出演依頼も結構あるのではないかな?と思います。 そこで気になるのが、著作権です。 出版社が2次使用の許可を出すとき、とくにキビシくしている福音館書店などは、「観客から入場料をとらない」などの条件を提示したりしますし、「よみきかせのガイドライン」のなかでは、読み聞かせをする人に「報酬を払わないで」と書いてあったりします。 そんななか、実際に出会ったお二方から、著作権のことを意識して「読んでもいいですか?」と聞かれ、実際のところ、とまどってしまいました。「いいですよ、どんどん読んでください」というのが本心で、実際にその場で言うことでもありながら、「どこまで、考えてくださっているんだろう? あまり、気軽に聞かれても困るなあ」と思ってしまうのです。 私はなにかそこに、出版社による対応不足が、読み手の方にそうさせている(どこにも窓口がないんだから、個別に対応させてもらうしかないし、立場的には弱いのだから、使用料の支払いを要求されては困ってしまう、というような…)ような気がしてなりません。 以前のエントリにも書いた通り、プロの読み聞かせには私は賛成です。内容的に、プロアマ問わず、読み聞かせパフォーマーは「絵本を活かす」方向というよりも、ご自身のパフォーマンスに「絵本を使う」傾向があることは気になりますが、それを差し引いてもです。 なにか皆様のご意見をいただけましたら、うれしいです。 2008年 10月 01日
最近見つけたブログに良いエントリがありましたのでご紹介します。 ブログ>「太田伸之の売り場に学ぼう!」 エントリ「王監督に教わりました」 こちらのブログはファッション業界について書かれていますが、大いに参考になるのではないかと思います。 特に短期で利益を出そうとするとどういう傾向になりがちなのか…というところ、それから「健全な不採算部門なんてのはもう死語に等しいと言えるでしょう。」という部分…。エントリ全体では、組織リーダーはどうあるべきか、というテーマです。 読んでいてとても面白いので、興味のある方は是非お読みになってみてください。 田中 2008年 09月 08日
先ほど何気なく「内田樹の研究室」を読んでいたら、 「大学が生き延びるために」 という記事のなかに、参考になりそうな内容があったのでこちらにリンクします。 ちょっとだけ引用。 ** マーケットが拡大してゆく局面では、「柳の下の二匹目三匹目の泥鰌」を狙うのは成功の確率の高い選択である。 けれども、成功確率が高いのは、マーケットが安定的に拡大してゆく場合に限られる。 マーケットそのものがシュリンクしてゆく局面(ふつうのビジネスマンはそのような条件を想像しない)では「他にそっくりなものがいくつもある個体」にはそうでない場合よりも強い淘汰圧がかかる。 このことを三流のビジネスマンは理解していない。 (中略) 「似てないもの」を比較することはむずかしいが、(「らっきょう」と「たんつぼ」ではどちらが有用性が高いか、というような問いには誰も答えられない)。 だが、「似ているもの」を比較することは容易である。(「他の条件がすべて同じである場合、年収1000万の男と、年収999万円の男では、どちらが配偶者として適しているか?」という問いの答えを逡巡する人はいない)。 だから、他の成功事例を真似て「似たような大学」になったとき、後続の大学はそれと知らずに「異常に精度の高い格付け」リストに進んで自己登録してしまったのである。 ** (引用終わり) 児童書の仕事をしていて強く感じるのは出版社の保守性なのですが、最近特に「売れている作家に頼めば安心」という空気を感じます。 もちろん「売れたことがある」という前例は大いに参考になると思うけど、たとえばそのような実績をもった、年に100冊出版する作家がいたら、自作のなかで売れるものと売れないものの競争が起こり、作家にとってはさほど良い話とも思えない。似た本が沢山出版されることで、結局読者離れを引き起こしているのでは…と、ちょっと心配になります。 いつも思うんですけど、価値観を養い、提案し、もう少し冒険するほうがいい。 柔軟な発想を養うには、編集者にも(作家にも?)十分な時間があること! (勉強熱心な編集さんが一杯いることも、知っています…) 理想論かもしれないけれど…。 2008年 02月 04日
2007年11月27日の、八木真由美さんによるエントリピクシー絵本に関連する記事です。 通販会社のフェリシモが、通販のおまけとしての絵本を企画しています。 「おはなしのたからばこ」 コーディネーターに児童書専門店「メリーゴーランド」の店主、増田喜昭さんを登用して児童書のコアな作家やイラストレーターが手がける絵本の企画です。(現在予定のラインナップでは。フェリシモ的には、一般的に有名な人も起用したそうなコピーも有。) ここで気になるのは「誰が編集するのか」ということですね。ついでに編集者名も公表してくれたら、ファン(なんのだろう?)にはたまらない企画だろうと思います。 ただしその絵本単体で購入する事はできませんので、八木さんの提案された「子供でも気軽に買える」ものとは対極の考え方。どちらかというとプレミア感を際立たせています。 フェリシモは少し前から、日本の絵本や児童書に関する記事をカタログに掲載していて、有料のカタログでは赤木かんこさんや杉浦さやかさん、どいかやさんが連載をしていました。(一時期は田中も。)通販ですので、主婦層(子供の為に絵本を読む人と、自分のために絵本を買う人が多い30代女性)がかなり大きなターゲットになっているということもあるのかなと思います。 (ちなみに私は今ではユーザーなのでこのエントリもチラシを見て書いております…。 フェリシモは洋服等の限定販売的な製造数調整で「タカビーなのでは?」という評価をちらほら見かけます。売れ残りを大量廃棄するよりいいのではないかと個人的には気にしてないがデザインはどれも微妙と思う田中です。) 2007年 11月 27日
久々の更新です!興味深いお便りを頂き、お願いして掲載させて頂きました。 ちいさな絵本というと、昔ソントンのジャムについていた(?)小さい絵本、覚えている方いますか?あれ、大好きだったなあ…。 以下は 八木真由美様より。 ** 出版業界、絵本業界の様々な諸事情はさて置き、私の理想の絵本のあり方を寸劇形式にしてみました。 子「ねぇ、お母さん。今日もいつものヤツ選んでいい?」(※1) 母「しょうがないわね〜。じゃぁお母さんは野菜売場(※2)にいるから選んでてね」 子「どれにしようかなぁ。コレは○○君が持ってたし、、。 コレは○○ちゃんが持ってるし。あっ、この新作にしよう!」 母「この絵本シリーズが出来てから食玩を欲しがらなくなったわねぇ。 200円だから(※3) 子どもの小遣いでも買えるし、 小さくて(※4)質が良くて並べても奇麗だから(※5)お母さんも好きだわぁ」 (※1)子どもが新刊を楽しみにしている絵本シリーズ。 (※2)本屋のみならず、スーパー、コンビニでも入手可能。 (※3)子どもも大人も ためらい無く買える安価設定。 (※4)小さい事で玩具的に持ち歩きも出来るし、数冊バックに入れても負担にならないくらいの物がいい。 (※5)ここで言う「質」とは 絵やストーリー構成の事で、 紙質、印刷、製本には徹底的なコスト削減を図る。 「小さくて安くてバリエーション豊かな絵本」として、真っ先に思い浮かべるのは 20〜30年程前に流行った「ピクシー絵本」です。当時は60円程だったそうです。 どうして小学館のピクシー絵本は廃刊されてしまったのは分かりませんが、 2001年にはフェリシモから36冊復刊されました。しかし今はそれも絶版です。 フェリシモ版は6冊セットで1500円ほどでした。 ピクシー絵本の祖国デンマークでは50年以上も前から今現在も出版され続け、 そのタイトルは800以上で0.95ユーロ(150円程)で売られています。 http://www.pixikult.de/pixi/ursprung.htm ピクシー絵本のHPです。よろしかったら見てみて下さい。 デンマークの人口は現在5.413.392人(10歳以下 679.257人)だそうです。 それに比べて日本は人口 は現在127.767.944人(15歳以下 17.904.805人) ただ数字を並べただけですが、どうやら少子化のせいだけではなさそうです。 市場的には日本の方が有利だと思うのですが。 そして、ニンテンドーDSと言う高価なオモチャが国民の7人に1台所有しているとなれば どうやらこれも、長引く不況のせいだけではなさそうです。 しかし、日本ではダメだったピクシー絵本。 何がダメだったのでしょうか? あくまでも私の意見ですがピクシー絵本は「子どもの心に直球」だったような気がしてなりません。 そのピクシー絵本をお手本にお菓子やドリングを買う様な気軽な感覚で買えて 外に持ち歩いたり並べて遊んだりと玩具の様な感覚の絵本は作れないのでしょうか。 10センチ×10センチ程の大きさ、24ページ、表紙はハートカバーでなく、 ホチキスの中綴じを軽く見積もって初版10000部。 毎月数冊の新刊を出して行くには どのくらいの経費が必要なのでしょうか? ビジネスと割り切ってしまえば、 車の絵本であれば自動車メーカー、食べ物の絵本であれば食品メーカー等 企業さんにスポンサーになって頂き 経費を負担して頂くと言う事も可能だと思うのです。 そして取次を通さず書店やスーパー、コンビニと直取引きって可能ですか? そこら中の子ども達のカバンの中には あの小さな魅力的な絵本が沢山あって ニヤリと眺めては 大切にされてボロボロになって行く、、、。 夢はどんどん頭の中で広がる一方です。 八木真由美 2007年 09月 30日
Q3) 格差社会が問題となっていますが、昨今、複数の 子供を持てるのは比較的裕福な家庭かと思います。 また、最近のおじいちゃん、おばあちゃんはお金を 持っていて、自分の子供や孫に使うお金も多いと 新聞に書いてありました。(年金の逆流現象) また、少子化とも言われてますが、最近は、 団塊ジュニアが子供を生むようになり、赤ちゃんは 増える傾向にあるようです。 それでもなお絵本が売れにくいのはなぜだと思いますか? *** ご質問の続き>田中の回答です。 私個人的には、子供はお金が無くても持てるべきだと考えています。 そういう場合、別に絵本もゲームも買って与えなくてもいいんじゃないかと。 あとは価値観の問題で、子供を持てるくらいの所得なら絵本くらい買えるだろう、という考えがどこまで通用するかが決まって来るのでは。 また節約の為に絵本を買いたくないという人のためにも、図書館というものがあるのではないでしょうか。図書館だって、業界にとっては立派な顧客です。 (だから蔵書を減らさないでほしいですね。) つまり お金がある=絵本が売れる という訳ではないということです。 (もちろん、バブル崩壊前の好景気の時には、よく絵本が売れたと聞いています。子供をもつ家庭の裕福さも気持ちも、当時と今とでは全然、違うと思われます。また、好景気の恩恵を受けた世代からの援助にも限界があります。先が読めないので、保守的にもなると思いますし。) よく言われる事としては、ビデオやテレビ、ゲームに取って代わられている ということです。これは親の育った環境も影響してくると思います。 親がビデオやゲームで育った場合、そういうものに対するなじみの深さによって、特にこだわりなく子供にも与えるのではないでしょうか。今後もそういう人は沢山親になって行くので、絵本派はどんどん少数派になって行くかもしれません。 上と関係しますが、相対的に本というものにも、関心が薄くなって行く可能性もあります。本への興味が薄ければ、絵本への興味もまた薄くなるのでは。これはひょっとしたら、昔語りなどの消失とも関係があるかもしれませんね。 一方で、今の日本の出版物の充実ぶりには目を見張るものがあります。理由はどこかで見つけるとして、日本人はまだまだ本好きと言えると思います。インターネットの時代になって、書き言葉のもつ役割もかなり復権してくるものと期待できます。 絵本は、言葉をしっかり伝えて行くメディアだと思います。J-popのテンポアップであまり歌詞が聞き取れなくなったり、(これは私の歳のせいかな?) ゆったりと言葉に接する機会が減っている昨今。丁寧にことばを使う絵本は、需要が減る事はあっても、無くなることはないだろう、と考えています。 ついでに言えば、日本には紙の文化があります。 日本の製紙の技術は世界に誇れるものですし、障子などインテリアに使ったり、折り紙をしたり、なじみが深いですね。そういうところも、もっとアピールしていっていいのかな、と思います。 < 前のページ次のページ >
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